「固定資産税を滞納するとどうなるの？」…不安なあなたへ、分かりやすく解説します
「固定資産税」って、毎年払う税金の一つだけど、もしうっかり払い忘れてしまったらどうなるんだろう…？そんな不安を抱えている方もいるかもしれませんね。
今回は、固定資産税を滞納してしまった場合に、「あなたの身に何が起こるのか」、そして**「どうすれば良いのか」**を、分かりやすく解説していきます。決して他人事ではないこの問題、一緒に見ていきましょう。
固定資産税って、どんな税金？
まず、固定資産税について簡単におさらいです。固定資産税は、あなたが持っている土地や家屋（お家）、それから事業で使っている機械などにかかる税金です。毎年1月1日時点でこれらの財産を持っている人が、その年の税金を払うことになります。
市町村（東京都の場合は都）から毎年4月ごろに「これだけ払ってくださいね」という納税通知書が送られてくるので、それに従って納税します。
「滞納」って、具体的にどういうこと？
「滞納」とは、決められた期日までに税金を払わないことを指します。うっかり忘れてしまった、収入が減ってしまって払えない…など、理由は様々かもしれません。でも、どんな理由であれ、期日を過ぎてしまうと「滞納」になってしまいます。
もし固定資産税を滞納したら、一体どうなるの？
「少しくらい遅れても大丈夫でしょ？」と思ったら大間違いです！滞納すると、以下のような段階を踏んで、あなたの状況は厳しくなっていく可能性があります。
1. まずは「督促状（とくそくじょう）」が届きます
税金を払い忘れると、市町村から「督促状」というハガキや封書が送られてきます。これは、「まだ税金が払われていませんよ！早く払ってくださいね！」という、いわば**「催促のお知らせ」**です。
この督促状が届いたら、すぐに支払いましょう。この段階で支払えば、まだ大きな問題にはなりません。
2. 「延滞金（えんたいきん）」が上乗せされます
督促状が届いたにもかかわらず、それでも税金を払わないでいると、今度は「延滞金」というものが請求されるようになります。これは、期日までに支払わなかったことに対する遅延利息のようなものです。日数が経てば経つほど、延滞金の金額はどんどん増えていきます。
**「うっかり放置していたら、元々の税金よりも多く支払うことになった…」**なんてケースもあるので、延滞金が発生する前に対応することが大切です。
3. 最も避けたい「差押え（さしおさえ）」の可能性
これが一番怖い話です。督促状も無視し、延滞金も増え続ける中で、それでも税金を支払わないままでいると、最終的には「差押え」という強制的な手続きをされてしまう可能性があります。
差押えとは、市町村があなたの財産（預貯金、給料、そしてあなたが住んでいる家や土地など）を強制的に差し押さえ、税金に充てることです。
- 預貯金の差押え: あなたの銀行口座から、知らない間に税金分のお金が引き落とされてしまうことがあります。
- 給料の差押え: 勤務先に連絡がいき、あなたの給料の一部が直接税金として市町村に支払われることがあります。
- 不動産（家や土地）の差押え: 最悪の場合、あなたが住んでいる家や所有している土地が差し押さえられ、公売（競売のようなもの）にかけられて売却され、その代金が税金に充てられてしまうこともあります。これは、あなたの生活に直結する、本当に避けたい事態です。
差押えが行われる前に、市町村から「差押予告」のような通知が来ることもありますが、そうなる前に対応することが何よりも重要です。
もし滞納してしまったら、どうすればいいの？
「しまった！滞納してるかも…」と気づいたら、まずはパニックにならずに、すぐに市町村の税務課に連絡してください！
「怒られるんじゃないか」「どうせ払えない」なんて心配はいりません。税務課の担当者は、あなたがどうすれば良いか、一緒に考えてくれるはずです。
連絡することで、以下のような解決策が見つかる可能性があります。
- 分割払いへの相談: 一度に全額を支払うのが難しい場合は、何回かに分けて支払う**「分割払い」**の相談に乗ってくれることがあります。
- 納税の猶予（ゆうよ）: 病気や失業、災害などで一時的に収入が激減してしまったなど、特別な事情がある場合には、一時的に納税を待ってもらう**「納税の猶予」**という制度が適用されることもあります。
大切なのは、問題を放置しないことです。連絡せずに放っておくと、状況はどんどん悪化し、あなたの財産が危険にさらされてしまいます。
まとめ：不安な時は、すぐに相談しよう！
固定資産税の滞納は、決して軽視してはいけない問題です。
- 納税通知書が届いたら、期日をしっかり確認して、忘れずに支払いましょう。
- もし滞納してしまったら、すぐに市町村の税務課に連絡・相談してください。
- 問題を放置すると、延滞金が増えたり、最悪の場合は大切な財産を失うことにもなりかねません。
「どうしよう…」と一人で抱え込まずに、まずは自治体の窓口に相談することが、解決への第一歩です。あなたの財産と生活を守るために、早めのアクションを心がけましょう。
もしこの記事を読んで、「私の場合はどうなるんだろう？」と不安になったら、迷わず、当社にご相談ください。
