アスナル金山20周年!「見えない貢献」固定資産税が支える街の未来



アスナル金山20周年!「見えない貢献」固定資産税が支える街の未来

名古屋の玄関口、金山駅直結のランドマークとして親しまれてきたアスナル金山が、今年2025年3月10日に開業20周年を迎えました! 20周年記念イベントの賑わいは記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。ファッション、グルメ、イベントと、金山エリアの活性化に多大な貢献をしてきたアスナル金山ですが、今回はその「表の顔」だけでなく、施設を支える「見えない貢献」である固定資産税という視点から、その存在意義について掘り下げてみたいと思います。

20年の歴史が育んだ、地域経済への貢献

アスナル金山は、金山総合駅という交通の要衝に位置し、開業以来、地域の商業・文化の中心としての役割を担ってきました。

  • 雇用の創出: 多くの店舗が入居することで、雇用機会が生まれ、地域住民の生活を支えています。

  • 消費の促進: 買い物や食事、イベントを通じて、人々の消費活動を促し、地域経済を活性化させています。

  • 都市機能の向上: 駅直結という利便性の高さは、金山エリア全体の魅力を高め、都市機能の向上に寄与しています。

これらはアスナル金山が直接的に生み出している価値ですが、実は固定資産税という形で、間接的にも地域に貢献しているのです。

土地は市、建物は公社。複雑な所有形態と固定資産税

アスナル金山のユニークな点は、その所有形態にもあります。

実は、アスナル金山の土地(底地)は名古屋市が所有しています。これは、金山駅周辺のまちづくりにおける市の施策の一環として、暫定利用としてアスナル金山が建設された経緯があるためです。

一方、建物部分は、これまで「公益財団法人 名古屋まちづくり公社」が所有し、運営を担ってきました

ここで重要なのが、固定資産税の納税義務です。

固定資産税は、土地や建物を所有している人が納める地方税です。アスナル金山のような大規模商業施設は、その広大な敷地と巨大な建物に対して、多額の固定資産税が課されます。

土地部分の所有者である名古屋市は、地方公共団体であるため、原則として固定資産税の納税義務者ではありません。しかし、建物部分を所有していた名古屋まちづくり公社は、公益財団法人であっても、アスナル金山の建物が収益事業(商業施設としての賃貸・運営)に供されているため、固定資産税の納税義務を負っていました。つまり、アスナル金山の運営を通じて得られた収益の一部は、固定資産税として名古屋市に納められ、市民の暮らしを支える財源となっていたのです。

この固定資産税は、私たちの生活に密接に関わっています。名古屋市に納められた固定資産税は、以下のような形で私たちの暮らしに還元されています。

  • 公共サービスの維持・向上: 道路の整備、公園の維持管理、ごみ収集、消防、学校教育など、私たちの日常生活に不可欠な公共サービスを支える重要な財源となっています。

  • 都市基盤の整備: 街のインフラ整備や、再開発プロジェクトなど、より住みやすく魅力的な街づくりにも活用されています。

  • 福祉や医療の充実: 高齢者福祉や子育て支援、医療体制の充実など、市民の生活を支えるための様々な施策にも使われています。

20年という長い期間にわたって、名古屋まちづくり公社がアスナル金山の運営を通じて納税し続けた固定資産税は、まさに名古屋市の財政を支える「影の功労者」と言えるでしょう。

未来へつながるアスナル金山

アスナル金山は、2028年には定期借地権契約が終了し、その後は再整備が予定されています。すでに、住友商事を代表とするグループが新たな事業協力者に選定されており、将来的にはこの新しい事業協力者が、再整備後の建物の所有・運営を担っていくことになります。

アスナル金山の20周年は、単なる商業施設の節目ではありません。それは、名古屋市や名古屋まちづくり公社といった主体が連携し、地域と共に歩み、固定資産税という形で地域に貢献し続けてきた20年の歴史の証です。

私たちは日頃、アスナル金山で買い物や食事を楽しんだり、イベントに参加したりと、その「表の顔」に触れる機会が多いですが、その裏側で、固定資産税という形で地域社会を支え、私たちの暮らしに還元されてきたという側面にも目を向けることで、より一層、その存在価値を感じることができるのではないでしょうか。

これからもアスナル金山が、金山エリアのシンボルとして、そして地域の発展に貢献する施設として、ますます発展していくことを願ってやみません。


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